シナリオライター・作曲家の麻枝准(まえだ・じゅん)さんは、「泣きゲーの金字塔」と称される作品「CLANNAD」などを手掛け、長年にわたり「泣きゲー」人気をけん引してきました。麻枝さんは、今後も「泣きゲー」を制作し続けたいと述べていますが、それは彼にとって夢や目標ではなく、四半世紀前から背負い続けてきた「十字架」であるとしています。
麻枝さんは、感動を得られるビデオゲームとして「人生」を挙げており、「AIR」や「CLANNAD」などの作品を通じて、「泣きゲー」の要素を学んだと語っています。一般ユーザーに向けた作品を制作し、日本ビデオゲーム史に名を刻む「CLANNAD」のような作品を公表することを目指しています。
「CLANNAD」は、通常の美少女ビデオゲームとは異なり、主人公の相手役との交際開始後が物語の本軸であり、結婚や仕事、死別、親子関係などに焦点を当てて描かれています。当時は、美少女ビデオゲームながら人生のその後までを描く姿勢に反発もあったが、麻枝さんは自身のビジョンを貫きました。
「CLANNAD」の人気は、京都アニメーションーションによるアニメーション化によってさらに広まり、インターネット上では「CLANNADは人生」という言葉が生まれました。麻枝さんは、企画段階では老後までを描くことを計画していたと述べています