「性的な被害を加えることは決して許されないと考える前提に立って、報道機関の“報道しない自由”が乱用されていると感じた。」
「テレビなどのマスメディアが、公共の電波を割り当てられているのにもかかわらず、報道をしないことは問題であり、歴史的なスキャンダルにもなる。」
「ジャニー喜多川氏が故人であるため、新たな告発に対して事実を確認することは困難ではあるが、20年前の高裁判決で性的虐待が事実認定されたことを報道することは可能であり、その後の事務所の対応についても取材・検証することは重要である。そのようなことを放置することは遺憾である。」
「立場の弱い人々には徹底的に非難し、かつ強い者には徹底的に忖度する驚くべきメディアを持つ日本は、人々からすると何らかの知る権利が制限されている国であると見なされる。この問題の件数に限らず、この機会にメディアのあり方について批判的な検討を望む。また、メディア自身も自己批判をする必要がある。」
「報道機関による報道によって、ジャニーズ事務所が共犯関係にあったことが明らかになっているが、報道機関自体が他人ごとのようにジャニーズ事務所を批判しているのは理解に苦しむ。再発を防ぐためには、報道機関自身の姿勢を正すことが重要だと思う。この問題に限らず、報道機関に対して批判が必要である。」