プロ野球『埼玉西武ライオンズ』の主砲・山川穂高選手(やまかわ・ほたか 31歳)が、昨年11月にホテルで当時20代の知人女性に性的暴行をした疑いで、警視庁麻布警察署が23日に強制的な性交渉等(法定刑:5年以上の有期懲役)の容疑で書類送検したことが明らかになりました。
各報道によると、山川穂高選手は警視庁の取り調べに対して、女性とホテルに行ったことは認めつつも「合意の上だった」という趣旨の説明をしていて、被害女性と主張に食い違いがあり、警視庁は検察に対して起訴を求める「厳重処分」ではなく、検察の判断に任せる「相当処分」の意見を付けたとのことです。
この事件は、11日に週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』の報道で表沙汰となり、山川穂高選手は昨年11月に、以前から猛アプローチしていたという知人女性・A子さんと初めて2人っきりで食事し、その後に山川選手は「部屋で飲みたい」などと言って、六本木のホテルにA子さんを連れて行ったといいます。
山川穂高選手が2次会で予約した店は複数の飲食店が入るビルの中にあり、1階がダイニングバーで、上の階にはベッドやシャワールームが備えられた個室が並んでいて、ホテル風の隠れ家個室が売りの店のようだと文春オンラインは伝えています。
そこで山川穂高選手は無理やり性的な行為に及び、A子さんは下半身等から出血するほどのケガを負い、それから数日後にA子さんが警視庁に被害を相談、A子さんの処罰感情は強く、警視庁は強制的な卑わいな行為致傷容疑で被害届を受理し、山川選手は『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』が終了直後に警視庁の事情聴取を受けたそうです。
文春オンラインの直撃取材に対して山川穂高選手は、「無理矢理では絶対にない。無理矢理するほど、何ていうんですか、イカれてないというか(笑)」などと主張して強姦を否定していたのですが、警視庁は強制的な性交渉等容疑で書類送検して検察側に判断を委ね、この事件に対してネット上では、
などの声が上がっています。
書類送検されたとしても、今後被害女性との間で示談が成立すれば不起訴となる可能性が高くなります。
ただ、文春オンラインの取材によれば被害女性の処罰感情が強いとのことで、このまま示談が成立せずに検察は起訴する可能性も十分あり、強制的な性交渉等罪は法定刑が5年以上の有期懲役なので、起訴されたら実刑がほぼ確定となります。
2019年2月には元俳優の新井浩文受刑者(44)が、自宅で派遣マッサージ店の女性従業員に性的暴行をしたとして強制的な性交渉等罪で起訴され、新井受刑者は無罪を主張したものの、同12月に東京地方裁判所は検察の求刑通り懲役5年の実刑判決を下しました。
新井浩文受刑者はその後控訴し、2020年11月に東京高等裁判所で控訴審が行われ、被害女性に慰謝料300万円を支払い和解が成立したことが考慮され、懲役4年に減刑されました。
山川穂高選手も文春オンラインの取材などに無罪を主張していますが、このまま示談が成立しなければ厳しい状況に追い込まれ、球界から追放となる可能性も高まりますが、今後どういった展開を迎えるのかに注目したいですね。