先進7カ国首脳会議（G7サミット）が広島で開催されたことについて、カナダから広島市に帰郷している被爆者サーロー節子さん（91）が、G7首脳と被爆者との対話が非公表であったこと、広島ビジョンにおいて自国の核兵器について肯定的な発信がなされたことに不満を表明しました。彼女は、被爆者が体験したことを理解してもらえたのか、市民と政府が一緒に核軍縮を進める機運が生まれたのか疑問を投げかけています。
先進7カ国首脳会議は、核軍縮に関する「広島ビジョン」を纏めました。しかしながら、サーローさんは広島ビジョンについて、自国の核兵器を肯定し、対立する国の核兵器を非難する発信がなされたことや、核兵器禁止条約の締結国との協働についての期待が全く無視されたことに批判を向けています。
