工事担任者とは、公衆回線やCATVの通信回線の端末設備の接続や配線工事を行ったり、監督するための国家資格です。電気通信事業法に基づき、1985年に制定されました。
工事担任者は、電気通信施設の設置工事において、配線や接続作業を行うことができます。国家試験に合格して、工事担任者資格者証を交付された人がこの業務を行います。平成23年(2011年)4月現在、工事担任者国家試験は、「ネットワーク接続技術者『工事担任者』試験」として実施されています。
工事担任者は、有線や無線などの電気通信工事に携わることができますが、許可を得るためには、電気通信工事業の実務経験が必要です。また、工事担任者の資格を持っている場合、建設業法の電気通信工事業の許可を得ることもできます。
工事担任者は、端末工事の監督を行う場合には、資格者証を常に携帯する必要があります。電気通信事業は現代社会において必要不可欠なものであり、工事担任者は資格に基づき、安全で適切な通信環境を提供するために貢献しています。
工事担任者の試験は難易度が高いものの、各科目100点満点で60点以上獲得すれば合格できます。 科目免除の期限も3年以内と長いため、時間をかけて第一級デジタル通信を取得するのも一つの手です。