業界では公然の秘密となっている事実。有名アーティストが一発撮りで歌声を披露する「THE FIRST TAKE」チャンネルの歌は生歌ではなく、後処理で音程を修正した音源が使われています。
つまり、音程が外れている箇所を手作業で修正しているということです。
これを嘘と取るか演出と取るか、あなたはどう感じますか!?
かつて「クレイジージャーニー」という番組は、ヤラセ問題が発覚して放送中止にまで追い込まれました。
野生のトカゲの捕獲に成功した、という映像が、実は事前にスタッフが用意したトカゲを使って撮影されていたという内容です。
これに対しては多くの視聴者が「騙された」と感じたようです。
一方で、「ピッチ補正」はどうでしょうか。
「ファーストテイク(一発撮り)」を標榜するYouTubeチャンネルにおいて、後処理で音の修正をしているという事実を聞いて、騙されたと感じる視聴者も、もしかするといるかもしれません。
これは写真で例えるなら、「撮って出し」といって公開された写真が、フォトショップでガンガンレタッチされていることと同じです。
ただ、現実にはそこまで問題にはなっていませんね。
手品・マジックのように、「騙される」体験そのものも魅力の一部として楽しむコンテンツもあれば、クレイジージャーニーのように、「不正な演出」として放送中止になってしまうコンテンツもあります。
この2者の違いはなんなのでしょうか!?
そして、音の修正問題というのは、どちらに属するのでしょうか!?
誤解なきよう、「THE FIRST TAKE」は素晴らしいCHですし、私は音源補正の是非について話したいわけではありません。YouTubeにおける「演出」とはなんなのかを議論したいと考えています。
実は、この「音の修正」問題は、「歌ってみた」系CH運営者であれば、ずいぶん前から気づいていることのはずです。
なぜなら、大手の歌い手系CH運営者はほぼ例外なく、ピッチ補正を実施しているからです。
しかし、多くの視聴者はこのことに気づいていません。それがすべて生歌だと信じてコンテンツを楽しんでいます。でも、それで良いんです。
実際に悲惨なのは初心者の音楽系ユーチューバーでしょう。先駆者たちがピッチ補正をしているのに、それに気づかず生歌だけで勝負している、真面目で不器用な初心者ユーチューバー達をたくさん見てきました。
これでは正直、自転車でF1レースに出ており、さらに周回遅れからスタートしているようなものです。
さて、あなたは動画における演出はどこまでセーフと考えますか!?
「悲壮感Vlog」が流行った2020年。ほとんど嘘の貧乏生活ストーリーで伸びたCHはセーフでしょうか!?
「5ch纏め」と言って、そもそも存在しないスレを動画に仕上げるのはセーフでしょうか!?
実際には年収300万円のビジネスマンが「年収2000万です」といってハウツー動画を上げるのはセーフでしょうか!?
リプ欄にアンケートをおいておきますので、ぜひ教えて下さい。
リプライで意見もください。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。