最近では、民間放送のニュース番組やネットニュースで、現在開催中のWBC(ワールドベースボールクラシック)に関するニュースが溢れている。しかし、注目を集める大谷翔平選手やダルビッシュ有選手については、彼らの「飛び恥」問題を報じる報道機関はまったくない。
飛行機を使用する交通分野の中でも、輸送量あたりのCO2排出が非常に多いことから、欧米諸国では「飛び恥」として控えることがある。特に、大谷選手やダルビッシュ選手が帰国の際に使用したプライベートジェット(個人チャーターの飛行機)は、輸送量あたりのCO2排出が非常に高く、国際的な批判の対象となっている。
恐らく、大谷選手やダルビッシュ選手は、プライベートジェットの環境負荷の大きさやカーボンオフセットについて、あまり知識を持っていなかったのだろう。しかし、報道関係者たちは、このような問題についても質問する必要があるだろう。
日本のメディアには、「スポーツと政治、社会、環境問題などは分けて考える」という風潮があるが、注目を集めるスター選手だからこそ、社会的な模範行動を示してもらいたいものである。報道関係者たちがスポーツに熱中し過ぎて、職務を怠ってしまうことは許されない。