米国の人工知能研究企業であるOpenAIは、3月14日(現地時間)に大規模言語モデル「GPT-4」を発表した。GPT-4は、従来のテキストのやり取りに加えて、ユーザーから画像を受け取り、適切な情報を返すことができるようになったという。
同社は、司法試験の模擬問題を解かせたところ、現在の「ChatGPT」が採用しているGPT-3.5では受験者の下位10%程度のスコアしか取れなかったのに対し、GPT-4では上位10%のスコアで合格することができたとしている。
しかし、同社はGPT-4の性能について、「現実世界のシナリオでは人間に劣ることも多いが、(司法試験の模擬問題のような)専門的もしくは学術的なベンチマークでは人間レベルのパフォーマンスを示す」と述べた。つまり、GPT-4は一部の専門的な分野において、人間と同等の能力を発揮する可能性があるということである。