そのクレームの内容は、要するに「男子や父子家庭の子に食事を提供するのは如何なものか、控えて欲しい」というものでした。理由としては、男子は女子よりも食事量が多いため、また、父子家庭は母子家庭よりも豊かなので、女子や母子家庭に優先的に食事を提供するべきだというものでした。
クレームを言ってきた人たちは、30代後半から40代半ばか後半ぐらいの女性たちでした。
このクレームにより、ベテランの女性スタッフたちは影響を受け、男子や父子家庭への提供をカットするようになってしまいました。特に彼女たちが中心のシフトの時は、「レディースデー」などと称して、女子や母子家庭に優先的に提供するようになっていました。
ある日、私がよく話す男子が「今日は食べられるの!?」と聞いてきました。私がスタッフとしているときは男子らを拒絶することはありませんが、彼が自分がいない日に訪れて、そして断られたのだろうと思います。その言葉が忘れられません。