東京・江東区で、推し活と防災学習を組み合わせたイベントが開催されました。このイベントは、防災イベントに足を運びにくい若い世代にも防災意識を高めてもらうことを目的に、人気のアニメやソーシャルゲーム「アイドルマスターミリオンライブ!」を活用する形で初めて企画されました。
イベントは、アニメの舞台としても登場する豊洲地区で行われ、地元住民やキャラクターの推し活を楽しむファンなどが集まりました。また、水やお湯をかけるだけで食べられる「アルファ化米」を使ったマーボー丼を販売するブースには、実家が中国料理店というキャラクターののぼりなどが飾られ、PRに一役買っていました。
さらに、メインステージでは、元看護師という肩書の豊川風花さんというキャラクターが大型画面に登場し、医師とのやりとりを通じて、ファンたちにAEDの使い方などを学んでもらう講習が行われました。豊川さんは、「講習が勇気の後押しになってくれたらうれしいです」と呼びかけていました。43歳の会社員男性は、豊川さんのファンであり、「人を助けることに積極的に関わっていこうという気持ちになりました」と話していました。主催者の1人である本間洋輔医師は、「若い男性など、なかなかリーチできていない世代に参加してもらえて成功でした」と話していました。