埼玉県富士見市立水谷東小学校元教員で無職の25歳の女性(川越市小仙波町5丁目)が、勤務していた小学校で給食用のカレーに漂白剤を混ぜた威力業務妨害の罪に問われ、10日にさいたま地裁(黒田真紀裁判官)で初公判が開かれた。女性は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて即日結審した。判決は27日に予定されている。
検察側は、女性が2年間担当していた学年を受け持たせてもらえず、不満から修学旅行の前日に、担任を希望していた6年生の給食用カレーに漂白剤を混入したと冒頭陳述で説明。女性は、「自分のいないところで楽しい思い出をつくられるのが嫌だ。おなかを壊せば万全の状態で修学旅行に行けなくなる」と考えたと指摘された。