2022年11月、本学の日比野克彦学長から教職員らに送られたメールが入手された。タイトルは「本学の財政状況について」。その文面によると、今年度の電気代は当初の予算計画の約1千万円/月から約3千万円/月に急増しており、来年度は約4千万円/月に上る見込みだという。さらに、ガス代も今年度から年間で約2千万円増加しているという。光熱費以外にも、インボイス制度への対応に伴う支出増や、社会保険料の負担増、人件費・資材費の高騰、基盤的な運営費交付金の削減(毎年度4,500万円減)等も重なり、来年度以降の本学の財政状況はますます厳しくなる見通しとなっている。日比野学長は、これまでに緊急措置としてさまざまな財源を取り崩して対応してきたが、これ以上は困難であるため、大学全体であらゆる経費節減と、外部資金や収入の獲得に協力していただくよう呼びかけた。