近年、鉄道の不正な乗車行為は、「キセル」など、複数の乗車券を使用することで行われることが多いと言われています。しかし、近年の自動改札の普及により、かつてのような大規模な不正な乗車は減少していると考えられます。1979年の夏休みの初日となる日曜日に、東京南鉄道管理局は、東京、新橋、川崎など14駅で臨時改札口を設置し、413人を動員し特別改札を実施しました。しかし、その結果、不正な乗車をしようとしていた乗客は約3万8000人にも上りました。そのうち、不正な乗車をしようとしていたのは、乗客のうちの10人に2人に上り、多くは海水浴に出かけた若い男女で、うち女性が7割を占めていたと言われています。