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【注意】「誰にも言わんどって」方言を使った特殊詐欺、急増!「あくしゃうつけん」


 手口の一例はこうだ。

 10月初旬、熊本市内の住宅にある固定電話が鳴った。70代の女性が取ると、相手は息子と同じ名前を名乗り、「喉が痛くて腫れとる」と説明してきた。その翌日、同じ人物がガラガラ声でこう話してきた。

 「(株を買うために)友達が会社の金を横領した。(株購入時に)自分の名前を使われたけん、お金を渡さんといかん。(今日中に)お金を貸してほしい」

 話を信じた女性は、銀行で現金約450万円を引き出し、自宅近くで相手が指示した「受け子」に全額を渡した。電話口の相手は「○日に家に帰るけん」とも約束していたが、当日になっても息子は訪れず、不審に思った女性が本人に電話し詐欺と発覚したという。

 熊本県警によると、県内で子どもを装い、風邪声のような熊本弁で現金を要求する電話があったのは、10月だけで少なくとも89件に上った。うち5件で計約1950万円がだまし取られた。同様の電話は8月にはなく、9月下旬から急増しており、新たな手口として広まりつつある。

 電話がかかってきたのは、41~47歳の子どもがいる70~80代の親に集中していた。県立熊本商業高や私立開新高(いずれも熊本市)など子どもが同じ高校を卒業していた例が多く、県警は同窓会が作った卒業名簿が悪用されているとみる。

 なぜ、特殊詐欺で方言が使われているのか。

 元科学警察研究所主任研究官で、特殊詐欺に詳しい岩手大の鈴木護准教授(犯罪心理学)は「方言は身近な存在になるための強力な武器になる。『熊本弁で自分に電話する女性は娘しかいない』などと判断してしまう」と指摘。「長いやり取りになる前に一度、電話を切ることが大事だ」とアドバイスする。

方言で逆にバレる県も

 方言の特徴的な青森、宮城、秋田、大阪、広島、福岡、鹿児島の各府県警に取材したところ、熊本と同様の兆候は見られないという。大阪府警は「犯人が大阪弁で同様の手口を使う恐れもあり、注意を呼び掛けたい」と警戒を強める。

 「進学や就職で関東に出る若者が多いためか、関東の犯人グループに狙われやすい印象もあり、子どもを装うのは標準語がほとんどだ」と明かすのは秋田県警。核家族化も進み、若い世代は秋田弁を話さない人が多いといい「秋田弁で孫から電話がかかってきたら『おめ、なすた!?(あなた、どうしたの!?)』と逆に驚くと思う」と話す。

 また、青森県警は「津軽弁は語尾の変化などが独特なため、子どもをかたる相手には逆に方言で『なぁだだば(あなたは誰ですか)』などと質問し、相手が答えられるか試すように啓発している」といい、方言ならではの「秘策」も有効のようだ。

 一方、広島県警は、振り込め詐欺の犯人が県東部の方言「備後弁」のイントネーションで話す音声データをホームページに載せている。ただ、方言を使った詐欺について統計は取っておらず、多いかどうかは分からないという。

 熊本県警の担当者は「子どもを装う犯人が事前に『電話番号が変わった』と別の番号を伝える例もある」としたうえで「あわてんど、実の息子や娘に電話ばかけ直してみなっせ」と呼び掛けている。 引用元:news.livedoor.com(引用元へはこちらから)



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