2022
6/24
兵庫県尼崎市の全市民約46万人分の個人情報を記録したUSBメモリの紛失したとして、市から業務委託を受けていたBIPROGY㈱が謝罪をしました。
今回は兵庫県尼崎市で発生した個人情報入りUSBメモリーの紛失事件についてご紹介致します。
目次
尼崎USB紛失
2022年6月23日に、兵庫県尼崎市は約46万人分の住民データが入ったUSBメモリーを紛失したと明らかにしました。
6月21日に、市から業務委託を受けていたBIPROGY㈱の関係社員がUSBメモリーをかばんへ入れて持ち出しました。
作業完了後、飲食店に立ち寄り飲酒を含む食事を済ませた後の帰宅時に、当該USBメモリーを入れたかばんの紛失が判明したそうです。
そして、6月24日に委託業者から電話連絡があり、かばんとともにUSBメモリーが見つかったと尼崎市が発表しました。
USBメモリーにはパスワードが付されており、暗号化処理が施されてるとのことで、現時点において外部への漏えいは確認されていないようです。
尼崎USB紛失業者や社員は誰!?
報道では、「新型コロナウイルス関係の給付金支給業務で委託を受けた会社の関係社員」とのことです。
業務委託を受けた会社はBIPROGY㈱です。
日本ユニシスから2022年4月1日に商号を変更したBIPROGY㈱は、尼崎市から臨時特別給付事務を受託しておりました。
今回、臨時特別給付金コールセンターで行われたデータ移管作業の際に、関係社員がUSBメモリを無断で持ち出しました。
さらに、作業後もデータを消さないまま飲食店で飲酒し、帰宅後に紛失に気付いたとのことです。
USBを紛失した社員の名前は今回明かされておらず、特定説(推定)することができませんでした。
関係社員ということで、BIPROGY㈱の社員ではありません。
USBを紛失した社員に関する情報は次の通りです。
BIPROGY㈱の協力会社に勤めている
男性社員
40歳代
約20年前から市のシステム管理を担当していた
市政情報センターに自由に出入りし、市のシステムからデータを取り出すIDやパスワードも知る立場だった
飲酒をした後、帰宅中に路上で寝込み、次の日に目が覚めた時には、かばんごと紛失していたとのことです。
尼崎USBパスワード13桁は何
記者会見で「第三者がパスワードを解いてしまうことは!?」という質問に回答するなかで、パスワードの桁数や文字種等について明らかになりました。
英数文字を含めた13桁のパスワード
パスワードは一年毎に変えている
尼崎市として意味のある単語と数字
始めだけ大文字に設定しおり、文法的にも正しい
一連の発言に対して、ネット上を中心に批判が殺到。
発言をヒントに「これがパスワードではないか!?」と大喜利のような流れが生まれ、Twitterでは「amagasaki2022」がトレンド入りする事態になりました。
実際のパスワードは流石に公表されておらず、特定説(推定)されておりません。
ネット民だけではなく、専門家からも厳しい意見があがっており、「総当たり攻撃が有効になりかねない」と言われています。
尼崎USBメルカリ出品!?
2022年6月23日午後、「尼崎のUSBメモリー」という商品がフリマアプリ「メルカリ」に出品され話題になりました。
尼崎市がUSBメモリーを紛失したことを発表した後に出品されていたもので、価格は45万2600円だったとのこと。
設定された価格は尼崎市の人口と同じで、出品者の欄にはローマ字で「Amagasaki」と書かれていたとようです。
尼崎市は、出品されたUSBメモリーは今回紛失したUSBメモリーではないことを確認し、メルカリに削除依頼をしました。
纏め
今回は兵庫県尼崎市で発生した個人情報入りUSBメモリーの紛失事件についてご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか。
大切な個人情報をパスワード1つで、USBメモリーにて管理しているなんて、とんでもない話ですよね。
今後同様なことが起きないよう、再発防止策をしっかりと検討して欲しいです。

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