性的な暴力や虐待行為とは、児童虐待の一種で、子どもの発達段階に不適切な性的被害を与える行為です。加害者の性的満足や支配欲を満たす卑劣な行為で、成長期の子どもの健全な性の発達を脅かします。
性的な暴力や虐待行為は、他の虐待に比べて外見的な証拠書類が見つけにくく、発見されることが少ない虐待です。長期間にわたって心身のヘルシーに深刻なダメージを与え、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こすことも多く、「魂の殺人」とも言われています。
「児童虐待の防止等に関する法令」では、保護者がその監護する児童に対して行う虐待行為を「児童虐待」として禁止しており、その防止等に関する措置について定めています。禁止される虐待行為の内容としては、①身体的虐待、②性的な暴力や虐待行為、③ネグレクト(保護の怠慢)及び④心理的虐待の4種が定められています。